2019年全米ジェームズビアード賞速報
アロハフライデー。所謂全米料理界におけるオスカー、ジェームズビアード賞関連の記事を見かける季節になりました。現段階での今年の賞候補、「2019 James Beard Award semifinalists」にはハワイ州から4組選出。うち3組は近年、複数回に渡り賞候補次点となっている強豪勢です。例年に増して慎重に厳選された印象の2019年。具体的には下記の4組がハワイ州より選出されています。
Best New Restaurant, Semifinalist
Lineage, Wailea, HI
こちら最終的には全米で1店のみが受賞。毎年、最難関とも言われる部門です。
Outstanding Pastry Chef, Semifinalist
Michelle Karr-Ueoka, MW Restaurant, Honolulu
2014~2016年の3年連続に次ぎ、今年で4度目の「Semifinalist」選出。こちらも全米で1組、受賞への期待がかかります。
Outstanding Restaurateur, Semifinalist
Ed Kenney, Honolulu (Town, Mud Hen Water, Mahina & Sun’s, and others)
2018年、2017年、2015年、2014年、2013年と過去5回に渡り「Best Chef: West, Semifinalist」として選出。Michelle Karr-Ueoka 氏と共に現在、ジェームズビアード賞に最も近い存在です。今年は「Outstanding Restaurateur」部門にて選出。
Best Chef: West, Semifinalist
Chris Kajioka and Anthony Rush, Senia, Honolulu
2018年より2年連続での選出です。2017年「Best New Restaurant」部門での「Semifinalist」選出を含めると、3年連続となります。話題性、勢いという点ではこちらも受賞が期待されます。
この後は3月27日水曜日に「Nominee」として最終候補を選出。今年は5月6日月曜日、シカゴでの授賞式にて受賞者の正式発表となります。乞うご期待。
ハワイ州からの過去28年間の受賞歴につきましては併せて下記の記事、「ジェームズビアード賞とハワイのカリスマシェフ史 前編、 中編、後編」をご参照戴ければ幸いです。
下記、ブログ掲載店を含め簡易版ハワイのおしゃれグルメ総まとめサイトです。www.hawaiidatemap.com
Side Street
北京ハンバーガーの新強豪店。 2018年1月開業、夏には「The Beijinger」誌の人気企画「2018 Burger Cup」で衝撃の3位入賞。名作チョロバーガーの名前と共に一躍、市内有名店の仲間入りを果たします。
交道口东大街の店舗は以前、「Ron Mexico」が一時期移転入居していた建物。新店の仕掛け人は Uday Phalgun 氏。前店の経営にも携わった投資家、としても知られる人物です。今回の「Side Street」では同じくインドご出身の Purnima Sharma 氏、テキサスそして「Hopme Plate」からの Brian Murray 氏といった面々と協業。料理の中心は、ハンバーガーを筆頭としたアメリカンです。かつ、その中でも群を抜いて公表なのがメキシカン仕立ての品々。程良い程度に前店の資産を継承します。
「Ron Mexico」時代のバーカウンターはほぼそのまま。床にあった仕切りは撤去、家具と座席の配置を大幅に変更する事で明るくすっきりとした店内に改装されています。各種の催しや販促活動にも積極的、おもてなしにも秀でます。ハンバーガー目当てに繰り返し訪れたくなる、広義には胡同地区の人気店です。
看板「The Cholo Burger 墨西哥坏蛋」88元。メキシカンチョリソにブルーチーズ、ワカモレのピリ辛仕立て。いずれのバーガーも付け合わせはフレンチフライとピクルスです。
前菜からは「Potato Fireballs 辣么多」35元。かなりピリ辛、程良く舌の感覚が麻痺する印象です。カリカリベーコンが外にはみ出す「Squatter 火热亚洲蹲」68元も人気バーガーの一つ。ハラペーニョの効いたメキシカン風味です。
「Imperial Waters Stout 泼墨仙人世涛」55元は地元「Slow Boat Brewpub」から。墨のように深い黒、スローボートのスタウトは甘くいつも美味です。
Side Street 街旁
電話番号: 156 5280 3365
住所: 北京市东城区交道口东大街113-2号
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Stack
上海おしゃれカフェの新顔。2018年10月の開店時より「小红书」で瞬く間に拡散。白壁南欧風の写真映えする外観と相まって、所謂自撮りの名所になっています。
看板メニューはスフレパンケーキ。中はふわふわで空気感たっぷり、外側上下はほのかにパリッと仕上げられています。加えて果物等の盛り付けも贅沢、「原味」の他に用意された2種のソースも独創的です。店内ではもう一つの主軸、ハンバーガー類も充実。デザートや他のカフェメニューと併せ、時間帯に応じて楽しみます。
旧フランス租界地区の中でも特に歴史的建造物が印象的な武康路。地下鉄「上海图书馆」駅からも徒歩圏内です。途中のスムージー店や他の人気店と共に見所、立ち寄りたい場所も満載。まだまだ話題の新店舗、全国規模での人気が続きます。
看板の一品「Tiramisu Pancake 提拉米苏松饼」82元。ティラミス比重が高く、これでもかという程に濃厚です。「Americano 美式咖啡」30元と。
こちらは「Original Panckake 原味混果松饼」75元。メ―プルシロップで楽しみます。
「Espresso 意式浓缩」25元。エスプレッソはおしゃれな黒のデミタスカップで。
Stack
電話番号: 021 5401 9956
住所: 上海市徐汇区武康路202号
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Bottega
北京を代表するナポリピッツァの名門店。ピッツェリアとして世界最高峰の実力を備えた名店中の名店です。今回は再投稿、写真追加と共に情報更新させて戴いております。
ボッテガ三里屯の開業は2014年、創始者かつ店舗運営は Daniele 氏と Paulo 氏の Salvo 兄弟。ナポリの伝統を受け継ぎます。そのピッツァは食感と味わい、炭の付き加減に温度と全てが圧巻です。現在の「Nali Patio 那里花园」には、2017年7月上旬に移転。最大の資産の一つ、薪式石窯は旧店舗からそのまま移設。組み立てに要する時間分、かなりの休業期間を経ての再開への興奮も記憶に新しい所です。
昨年9月末には異業種の姉妹店「El Barrio」を隣に開店。食に本物を追求する常連顧客を基盤に、新世代のカリスマ店ぶりを存分に発揮しています。
ボッテガといえば、D.O.P.認証の有機ブッラータの「Bottega 意库披萨」128元。ブッラータのカプレーゼ「Burrata Caprese 红白一碟」98元と共に開業時からの逸品です。
比較的新作の前菜「Burrasta su Purea di Melanzane 布拉塔茄子泥」108元。ブッラータに茄子とバルサミコの組み合わせが人気の新定番です。
最初の店舗にあった薪窯はそのまま那里花园に移設。星形の「Stellata 五角星披萨」138元も各種カルツォーネと並んで人気、代表作です。
コールドカットの盛り合わせ「Affettati Misti 特选意大利熏肉冷切拼盘」小168元。大は298元です。ボッテガ定番のプロセッコ「Prosecco, Belstar」268元と。
現店舗も連日超満員。アンチョビとカラマタオリーブ、モッツァレラの「Romana 罗马披萨」70元も薪窯そのものです。平日、週末共に基本は店舗に来て席を待ちます。
Bottega 意库 Sanlitun
電話番号: 010 6416 1752
住所: 北京市朝阳区三里屯北路81号那里花园2楼
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Arrow Factory Brewing
北京4大マイクロブルワリーの一角。他の4店とほぼ同じく、その出発点は胡同地区。2016年頃より徐々に拠点を新东路に移転すると共に、他の飲食店への出荷も進めます。
瓶詰としても人気の代表作「Guanxi Pale Ale 关系」を始めスタウトにIPA、ラガー。メニューにはスウェーデン人ブルーマスター Thomas Gaestadius 氏の力作が並びます。かつパブとして最大の強みの一つは、かつての名店「Stuff'd」仕立ての腸詰類。太めでずっしり、しっかりと香辛料の効いた造りが格別です。元はと言えば箭厂胡同で隣り合わせにあった2軒。共に創始者は英国からの Will Yorke 氏と前出 Thomas 氏の二人組です。同じく至近距離の五道营胡同にあった「Vineyard Café」と合わせ、3つの事業を共同経営してきた北京おしゃれ飲食業店界の重鎮です。
3月月末からは、いよいよ屋上テラスを開放。屋外派にとって最高の季節がまた訪れます。かつて店舗の1階部分を占めていた醸造タンクは既に通州区に移転。1棟全体、飲食用空間となっています。この中で「Arrow Factory Brewing」「Stuff'd」「Vineyard Café」と3つの事業がどのように統合展開されていくのか、2019年も要注目です。
「Back in Black Milk Staut 回归黑暗」ABV 6.5% IBU 16、440ml 40元。腸詰は「 The Herbie English 英式草本田园」フレンチフライ等の付け合わせセットで70元。単品35元。
度数高めのIPAで人気の「Seeing Double I.P.A. 断片儿」ABV: 8.1% 77 IBU、440ml 50元。
衣たっぷりの「Deep Fried Batterd Kale 炸芥末兰」35元。右手の辛めソースが絶妙。
Arrow Factory Brewing 箭厂啤酒 河边店
電話番号: 010 8532 5335
住所: 北京市朝阳区新东路1号塔园外交公寓北侧外亮马河南路二层独栋
他の北京3大マイクロブルワリーの紹介は「Jing-A Brewpub」「Great Leap Brewing」「Slow Boat Brewpub」へ。
Teqo
昨年、メキシカン元年となった深セン。春節明けから6月にかけて主力店が矢継ぎ早に開店。その中でも立地を含め、代表格的な存在感を放つのが「Teqo」です。
国際モーターショー、所謂「深港澳国际车展」を始め各種の主な催事で知られる深圳会展中心。その北側、地下鉄「会展中心」駅に直結した「怡景中心城 Central Walk Mall」の外壁沿いほぼ一番奥に位置します。通路ではライブ演奏、その正面にはテラス席。数人での来店にも通路を見渡す2階席が用意されています。
総料理長 Eli Gregory 氏は同モール内「The Brew」あるいは华侨城创意园の「Bar Ink」等の厨房も同時に手掛ける万能派。「Teqo」でも5種のサルサソースにタコスも20種類以上。伝統的タコスからベジタリアン、創作系まで多彩です。ワカモレあるいは逸品ケソフンディード等、トルティーヤチップスのディップも5種用意。ナチョスやファヒータと併せて存分に楽しみます。タコスを主力とした深センの新定番店、テキーラも充実です。
「Margarita Classic 玛格丽特 经典」68元、通路を望む2階席から。フローズンです。
「Carnitas 肉丝塔可饼」1片20元、タコは基本3個から。濃厚チーズのケソも看板です。
「Quesadilla 墨西哥芝士肉馅饼」70元。店名と共に「Mex in the city」と掲げられた店舗は地元、深セン「Makadam Architecture Studio」社による設計。
「Tequila Rose Shot 特奇拉玫瑰子弹酒」35元はデザート代わりに。
Teqo 墨西哥菜 & 鸡尾酒吧
電話番号: 189 2844 8542
住所: 深圳市福田区福华一路3号 怡景中心城L层
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Bello Pizzeria
2018年上半期、彗星の如く登場。地元では知られた広州きってのピッツェリア。その実力は国内屈指、他地域在住のナポリタンピッツァ愛好家達が羨むべき新カリスマ店です。
店内のメニューは基本ナポリタンピッツァのみ。創業者は職人歴10年、ナポリで修業を積まれた Bli 哥氏。直近、フォーシーズンズでの経験を経て独立。ほぼ薪窯と作業台だけの店舗で会計以外の全ての過程を単独でこなします。前夜より発酵させた生地を作業台で拡げ、ソースと具を乗せ450度の薪窯オーブンへ。2分で焼き上げ、ナポリ本流に忠実です。分厚い耳にもちっとした食感はナポリタンそのもの。炭と焦げの付け方も絶妙です。
店内は約10席、人数を告げ入店まで順番を待ちます。開業当初の店舗売却騒動も現状では一段落の模様。原因となった手狭かつ夏場の過度な熱気の解消については、移転も視野に継続的に検討中。高温の薪窯による調理故の悩みは万国共通です。1984年6月設立「真のナポリピッツァ協会 AVPN」認定番号254、20平方メートルの工房で奇跡のピッツァが生み出されます。
地元「The Strand Beer Cafe」の名作地ビール「Wuyang IPA 五羊IPA」25元は缶で。
ナポリタンピッツァといえば、まずは「Margherita 玛格丽特」12インチ58元で。職人の腕の見せ所です。小寸も用意されていますが、ここは是非とも12インチで。
BELLO PIZZeriA
電話番号: 151 1209 1154
住所: 广州市海珠区上冲南约9号付近
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