The Strand Beer Cafe

2019年正月三箇日、3軒目に紹介の店舗は進化を続ける探究派マイクロブルワリー。既に広州地ビールを代表する重鎮銘柄、愛好家は全国に点在します。

創始者は David Strand 氏。自宅での醸造から段階を経て拡張、2013年「The Strand Beer Cafe」満を持しての開業に至ります。人気商品「Wuyang IPA 五羊IPA」は今や缶製品としても一部流通。開業当時からの代表作です。銘柄発祥の地、五羊邨の店内は期待通りのアメリカンなビアバーの趣き。David 及び Xurry の Strand 夫妻もほぼ常駐。常連顧客と共に自作のクラフトビールの出来栄えをじっくり討論、品評会さながらの熱気です。

所在地は地下鉄「五羊邨」駅から徒歩で約5分圏内。寺右南二街を道なりに南下、春风路に入って比較的直ぐの左手です。隠家風な佇まいの入口へは建物脇の小道伝いに向かいます。基本はタップ前のカウンターかカウンターテーブル席。3~4名であればテーブル席も一つの選択肢になります。


「Doppelbock 德式双料」AVB 9.0%、330ml 60元。キャラメルとチョコレートの香り、濃さと強さが癖になる自家製黒ドッペルボック。ドイツ発祥、下面発酵ラガー系です。



「Ginger Stout 姜汁世涛」AVB 8.2%、330ml 60元。こちらは生姜風味の自家製スタウト。高度数のものは330mlで提供されます。付け合わせはピーナッツ。


The Strand Beer Cafe 斯特兰德精酿啤酒
電話番号: 020 8735 7179
住所: 广州市越秀区寺右新马路南三街三巷6号1楼03铺

次回、来週は火曜日と金曜日に更新予定です。引き続き何卒よろしくお願い致します。

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Niajo

伝統的なバレンシア仕様のパエリアを目当てに訪れる、北京スペイン料理の名店。人気店がしのぎを削る「Nali Patio 那里花园」にて2009年より事業展開、今日に至るまで根強く支持されています。

料理長の Alex Sánchez 氏はパエリア発祥の地、スペインバレンシア州のご出身。メニューを構成する伝統的、現代的な品々はいずれも1~2人前の一品料理。素材も厳選、米の硬さを含め調理法も本場通りを貫きます。バレンシアパエリアは鶏肉、大きな白いんげん豆、平莢いんげん豆の基本食材にアンティチョークとローズマリーを加えたレシピ。短粒種の輸入米は水分を十分に含み、かつ芯をほんの少しだけ残した微妙かつ絶妙なアルデンテ仕上げ。パエリア鍋の淵と底部分の程良いお焦げも「Niajo」ならではの楽しみです。

タパス専門店とは位置付けを異にするスパニッシュレストラン。料理長もかつては地元のミシュラン一つ星「Óscar Torrijos」にてご活躍。現在も「Niajo」におけるメニュー開発には恩師からの助言が反映されます。本場、バレンシア州のパエリアは昼間の屋外で楽しまれる高級料理。ここでの借景は窓の外の三里屯路、カバにリオハとスペインワインの品揃えも豊富です。



カバは「Barcino Brut 巴西诺绝干」D.O. Cave 285元、辛口です。「Assorted Olives 西班牙橄榄」75元は分量も十二分。



「Sardine Salad 沙丁鱼沙拉」83元はニシンのサラダ。パルメザンを筆頭に種類も贅沢なチーズの盛り合わせ「Cheese Plate 奶酪拼盘」195元と。



樽の香りと甘みが人気のリオハワイン「Marques De Caceres 马奎斯卡西洛佳酿」D.O.C. Rioja グラス58元。バレンシア伝統のパエリア「Paella Valenciana 瓦伦西亚鸡肉芭爱雅」2人前310元はその場で取り分けて提供されます。


Niajo
電話番号 : 010 5208 6052
住所: 北京市朝阳区三里屯路81号那里花园3层

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Mr & Mrs Bund

謹賀新年。そして本日でブログ一周年、上海フレンチの流行発信地「Mr & Mrs Bund」です。北京に「TRB Hutong」あれば、上海にはミシュラン三ツ星シェフ。上海随一のカリスマ、ポールペイレ氏の人気店です。

「Mr & Mrs Bund」の強さの秘訣は伝統と革新。お気に入りの定番品に新作を組み合わせて楽しめる魅力がそこにあります。メニューは2ヶ月に一度更新。一方でポールペイレ氏の頭文字の記載されたシグニチャーの多くは、ほぼ2009年の開業時からの名品。独創的で大胆、かつフレンチ愛好家を唸らせる濃厚な味付けで際立ちます。

全国そして全世界からの商談、観光客で埋め尽くされる外滩。そこで勝つ一流店は世界水準で超一級。著名店の密集度は世界でも随一、必須条件感は特別です。中でも「外滩18号」は南京东路と中山东一路のほぼ交差する地点に立地。「Mercato」も出店の「外滩3号」と共に一際存在感を示す商業ビルです。店内の活気も常に最高潮。名実共に、上海おしゃれグルメの最先端です。


「Col D'orcia "Gineprone" Chianti, Sangiovese」500元、グラス100元。トスカーナ州キャンティ、2014年です。「Tuna Mousse」は開店当時からのアミューズブーシュ。



「Mr & Mrs Bund」といえば「Meunière Truffle Bread 主厨独创松露原味面包」150元という程に有名な逸品かつ代表作。泡の溶ける前に泡、トリュフに軽くムニエルされたブレッドまで三層一口で戴きます。


野菜料理からは「Escalivada 碳烤新鲜蔬菜」80元。カタルーニャの焼き料理を見事な形で演出です。塩をまぶしたり、ソースに浸して楽しみます。



「Black Cod in the Bag 主厨独创“袋蒸黑鳕鱼”」360元。こちもロングセラーのスターメニュー。テーブルには耐熱フィルムの袋に入った状態で到着、その場で開封されます。ローズマリーの香りが格別、米と一緒に一気に戴きます。シグニチャーメニューには頭文字「PP」が付きます。


Mr & Mrs Bund
電話番号: 021 6323 9898
住所: 上海市黄浦区中山东一路外滩18号6楼

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2018年のベスト10

皆様、今年度はお付き合い戴きまして誠に有難うございました。今年はこれまで76記事、新旧織り交ぜ70軒以上の素敵系な「おしゃれグルメ」店を紹介させて戴きました。年末に際しまして、僭越ながら今年度のベスト10記事について幾つかの角度から紹介させて戴ければと思います。

まず今年度、最もブックマーク戴いたのは上海の「Bird and Bitter」でした。レストラン「Bird」と数軒先のカフェ「Bitter」からなる複合店で、所謂こじゃれた人気店。「上海ゆる系」と表現させて戴いた所にご興味を持って戴いたのか。あるいは写真が綺麗に撮れていたのか。ご興味を持って戴いて光栄にございます。第2位が「青島の人気カフェ特集」記事。「アイドルカフェ」と名付けられた猫カフェと海辺の「Imeroui 伊美萝薇海景咖啡」の2軒を紹介、自分でもとても気に入っている記事なので嬉しい限りです。「アイドルカフェ」は「小鱼山公园」正面、名前からして猫達の喜びそうな立地の人気店です。

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一方で最も多くのはてなスターを戴いたのは、北京の最新店「El Barrio」の紹介。ブログ名を「北京上海おしゃれグルメ日記」とさせて戴いて最初の記事でした。次点は上海の「Appollo」で、こちらも2018年の新開店です。戴くはてなスターの数も日々、読者になって戴いている方の人数と共に上昇。最新12月の記事が上位2記事を占める形になりました。そして第3位は前出「青島の人気カフェ特集」と再度、特にグリーンスターを含め高くご評価戴いて光栄です。

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加えまして今年度を通じで紹介させて戴いた中には、上記以外にも是非とももっと知って貰いたいという記事やお店情報がまだまだございます。その一つは上海「Together」の記事。カウンター席中央に通して戴いたこともあり、真正面で料理長が調理の仕上げ。少しお話もさせて戴く事も出来て、筆者としては非常に印象深い体験となりました。写真向かって右側の方は共同運営のパティシエです。「Tristan's Calmex Restaurant and Bar」は広州、カルメクス料理の名店。写真を含め、家庭的かつ活気ある店内の躍動感が自分としてはよく表現できたと納得の記事でございます。

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更には今年年始のブログ開始当初にも、様々な名店を紹介させて戴いておりました。北京「ボッテガ」は、姉妹店として上記「El Barrio」の記事内でも一部紹介。その薪窯ナポリタンピッツァは世界基準で見ても最高水準、是非ともご訪問ご体験して戴きたい一軒です。同様に「Café Zarah」は北京胡同地区を代表する名店。機会がございましたら、併せまして記事のほう一度ご閲覧戴ければ幸いです。

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最後の2記事は多少番外編、まずは全米「ジェームスビアード賞」という視点からハワイのカリスマシェフとレストラン史について執筆させて戴きました三部作長編です。特にその第一回目の記事には筆者個人の20年間分の知識と体験、情熱を存分に注がせて戴いておりました。この同時期、ホノルルの「おしゃれグルメ」店についても7軒紹介。中でも「Young's Fish Market」は所謂ハワイの伝統料理をプレートランチの形で戴ける地元の老舗専門店。著名店と併せ、筆者と致しましても是非とも訪れて戴きたい一軒です。

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以上となりますが、改めまして本年度はご愛読戴きまして誠に有難うございました。新年1月三箇日は連続投稿の予定です。2019年も引き続き何卒よろしくお願い致します。

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El Nido and Taco Stop at The Other Place

伝説の北京「El Nido」が2018年7月より再開。北锣鼓巷の北のほぼ突き当り、郎家胡同に入ってすぐの一画に位置する「The Other Place」への出店です。

ここでの楽しみは世界各国からの輸入クラフトビール。テラスも中庭様式となって継承、旧店舗時代からの拘りのビール愛好家が集います。創業者 Xiao Shuai 氏に、共同経営者は Zak Elmasri 氏。度数の高い希少品も含め、数々の逸品がタップに並びます。加えて今回のもう一つの目玉は「Palms L.A.」の手掛けるタコス専門店「Taco Stop」との提携、協業。メニューはタコスにケサディラに一品料理と一揃い。軽い食事にもなる構成です。

地下鉄「安定门」からも徒歩圏内の新店舗。敷地内に併設のカクテルバーも11月から本格始動。小型複合施設となって密かに魅力も拡充、胡同地区を代表する名店です。



バニラとココナッツ、メープルの香りがとてもとても甘い「Lervig Coconut 乐威凯克帝国世涛」350ml 70元はノルウェーから。これぞ輸入クラフト、ABV: 12.5%のスタウトです。



「10" Melty Quesadillas Carnitas (Pulled Pork) 10寸芝士煎饼 墨西哥小猪肉」60元は「Brouwerij Kees Export Porter 1750 凯斯波特 1750」ABV:10.5%、330ml 65元と。オランダからのポーターです。



「Queso & Chips 奶酪酱配鲜炸玉米片」35元。メキシコのチーズディップ、椎茸入り。



タコスは2個から。「Tacos Soyrizo-Vegan 塔克 素食腊肉」2個40元はソフトタコで。敷地内のカクテルバーからはテキーラカクテル「Fang Dynasty 方朝」65元を。中庭です。


El Nido and Taco Stop at The Other Place
電話番号: 010 8402 9495
住所: 北京市东城区郎家胡同1号

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À Côté

上海地下鉄「上海图书馆」と「交通大学」両駅から徒歩圏内、武康路に立地するピッツァ店。薪窯で焼き上げるフレンチ風味のピッツァを楽しめる隠家、希少な専門店です。

旧フランス租界地区の中でも一際、かつての面影を残す武康路界隈。その再開発区域となった「Ferguson Lane 武康庭」では、上海万博を前に2007年頃より建物の改装や改築が進みます。「À Côté」はその一画、パリのピッツァ店という位置付けには納得です。どちらかと言うと小規模な敷地内には、他にもカクテルバーやワイン専門店「Pudao Wines 葡道」も出店。「À Côté」を筆頭に隠家的な人気店の見つかる商業施設となっています。

店内のピッツァは「Pizza Rouges 番茄酱披萨」と「Pizza Blanches 奶油披萨·」の二本立て。トマトソースとクリーム、それぞれ具材別に数種ずつ用意されています。薪窯で比較的時間をかけて焼き上げられるピツッアは薄手でもちもちとカリカリの中間。具材間の分量比率が上品で軽め、1人1枚を適量に楽しめる印象です。ワインとの相性も抜群。今でも静かさを残す街並みの中、また一味違った薪窯ピツッアを堪能できる貴重な一軒です。


ハウスワインはチリ産のメルロー、260元。グラス50元です。




看板ピッツァはトマトソースの「Royale 皇家」120元。トマトソースにエメンタール、オリーブ、マッシュルーム、パリ式ハムにオレガノ風味です。


À Côté
電話番号: 3368 8757
住所: 上海市徐汇区武康路376号

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Saffron

北京でパエリアといえばサフラン、という程に名の知れた老舗店。2008年夏に観光地としても人気の五道营胡同に移転。以来10年に渡り根強く支持され続けます。

店内1階席は中庭を囲む形で配置。地下の厨房より料理が運ばれます。階上にはテラス席と別館的な趣きの2階席。中庭脇の階段伝いに登っていく風情は四合院そのもの。どの席でも一様に掛けられた白いクロスが老舗らしい落ち着きを与えてくれます。

サフロンのパエリアはカタルーニャ流。具材は海鮮類、米は特に柔らかく汁気が十分に残ります。地元では贅沢な昼食として楽しまれるパエリア。ここサフロンも、夜は特にタパスレストランとしての魅力を増します。コロッケや各種小皿料理、生ハムといった定番的メニューにスペインを含む世界からのワイン。予約から着席、会計までの安定感は五道营胡同を代表する有名店ならではの風格です。



ほとんどの席で注文されるパエリア「Spanish Paella 西班牙海鲜饭」2~3人前329元。4~6人前は499元です。「Kale And Avocado Salad 羽衣甘蓝牛油果沙拉」69元と。


2階席には屋上テラスと屋内席が有ります。胡同ならではです。


店内では赤白、カヴァと32種類のワインを一律320元で提供。今回は「Finca La Emperatriz Crianza, Rioja DOC」スペイン産リオハです。


蟹とアボガドのタルタル「Avocado, Crab Meat Tartare 牛油果蟹肉塔塔」62元。人気の一品です。



タパスといえばコロッケ「Croquetas 西班牙炸丸子」52元と生ハム「Castro Bellota Ham 伊比利亚卡斯特罗火腿」128元/ 50g。



「Grilled Mixed Vegetables 烤蔬菜」野菜のグリル、62元と主菜の「Roast Spring Chicken With Roast Vegetable And Wedge Potato 柠檬香草烤春鸡配烤蔬菜和土豆角」139元。


Saffron 藏红花
電話番号: 010 8404 4909
住所: 北京市东城区五道营胡同64号院

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